2013年1月21日月曜日

鈴木先生



2年ほど前に後輩から、しきりに薦められ重い腰を上げて
ドラマを見たんです。そしたら、予想以上に面白くてというのが
僕と鈴木先生の始まりです。
タイトルから分かるように学園物語なんですけど
日本の学園ものはそんなに見たことがない。
(金八は見たことない。女王の教室は熱心に見てた)
そんなボクがなぜガンはまりしたかというと
学校の先生視点で物語が進む点が大きいです。モロに大人向け。
そして毎回子ども達が起こす問題あるいは疑問に対して
どうやって論破して納得させるか苦心する。
この流れが毎週1話形式で進んでいきます。
(こうした自意識に重きをおいた作風はモテキに近い)
今回の映画版はどうだったかというと
良かったところも良くないかったところが半々って感じでした。
良かったところは、あの2-Aのメンバーにスクリーンで会えるってことw
見たのは結構前なのに、顔見たら
「あーこいつは!」といった感じでどんどん過去作が頭でフラッシュバックする。
タイトルにも出てましたが、本作は劇場版という位置づけではなく
ドラマの続きである11話という位置づけ。
つまり、これは諸刃の剣で一見さんには難しい作りにはなってました。
前半はこれまでのドラマシリーズと同様、ある問題提起があって
鈴木先生がもっともらしい回答を模索していく。
今回は同調性と個性のバランス、白黒だけで割り切れないこと。
こういったテーマが設けられていて
生徒たちが苦心する姿が非常に愛おしく感じました。
今回はタイムリーに「選挙」をからめてきてました。
大人の世界でも、はっきり回答が出てないにも関わらず
子どもにパッと見の正論を押し付ける富田靖子に
選挙演説でカウンターを決めるシーンが一番好きでした。
これを求めてた!と。
これまでの作品なら、ここから解決に向けて色々思索するはずが…
良くなかったところである立てこもりレイプ未遂事件。
もう相当な無理があったと思います。
動機も希薄だし、拘束→解放に至るまでの流れも
終止、あーなんだこれ。と思ってました。
半分コントと思えば、面白かった。
風間俊介の演技は狂気全開で相当良かったけど
彼の力だけで全部リカバーさせるのは酷すぎたかな…

あと2時間尺であんだけ鈴木先生がしゃべるところが多いと
説教じみて聞こえてくるというデメリットも。
もっとテーマを1本に絞ったほうがタイトになったかなー
さらに言えば、桐島の問題が、、、
もともとドラマ見てたからこそ、今回は飲み込めたけど
桐島のおかげ(いや、「せい」か)で
今後、学園ものは状況設定から飲み込めないことが
往々にして起こってくるというね。恐ろしいでホンマに。

最後のシーンは、まさにオレの思ったことを
神田が代弁してくれたから、超スッキリしました。
ドラマ版見てないそこのあなた!是非見てください!
映画はDVDでOK!

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