2013年4月6日土曜日

シュガー・ラッシュ



予告編見た段階で、子ども向けだなーとか感じながらも
ホフディランの小宮山さんが激押ししてたので拝見。
結果、、、何たる傑作よ!
見た目は完全に子ども向けなんだけど、内容はモロに大人向け。
いわゆるOnce Ageinもの。
Looserが色んなことを経験して成長するという
世界のボンクラ野郎に向けた映画なのです!

主人公はラルフという、あるゲームの悪役。
彼はゲームの中で色んなものを壊す役割を担ってて
それ故に皆から嫌われてる。友人もいない。
そんな彼が皆から認めてもらうために
ヒーローのメダルをゲットしようっていうのが物語の始まり。

先に映画のLookの話を。
冒頭で、色んなゲームの悪キャラ達(ザンギエフ、クッパ、ベガとか)が
US映画でよく出てくるセラピー調で
それぞれ悪役としての苦悩を語るシーンから、すでにオモシロい。
トイ・ストーリー的な要素があって、ゲームセンターが閉まってからが
彼らゲームキャラクターの活動時間。
ゲーム中で動いているのは「労働」という捉え方がフレッシュ。
さらに各ゲームが繋がっている電源タップが
それぞれのゲームに繋がるstationになってるのもフレッシュ。
というように、映画中の色んなギミックがとにかくアガる!アガる!
(8bitからpixarよろしく滑らかになるところとか)
音楽の使い方もSkrillexのバキバキのEDMとかRihanna、
Cool and the gangまで。幅広く適材適所で使われている。
中でもAKB48の曲がすげーいいし、Popな世界観との相性が絶妙。 



劇中でサビだけかかって、なんかAKBっぽいなーとか思ってたら
エンディングでかかって、やっぱり!ってなりました。
色々調べたら、この映画向けの書き下ろしな上に
日本版だけじゃなくて、本チャンで使われているという衝撃の事実。
 洋画、邦画問わず日本の曲がエンディングの場合
なんの脈絡もなくて、どんな良い映画みても最悪の気持ちで
劇場をあとにすることってあると思うんです。 
(曲自体のクオリティとは関係なく)
単純にAKBだからクソだっていう論調を見かけたので
それはお門違いのバカな意見だと言っておきましょう。
この曲のPVが蜷川実花だと知ったときの切なさも言っておきましょう。

話に戻ると、もう1人主人公がいて
それがシュガー・ラッシュというゲームのキャラクターであるヴァネロペ。
ラルフとヴァネロペがひょんなことからタッグを組み
レースで勝つことを目標として、ともに行動する。
ここからはバディムービーになって、2人が協力して
何とかレースに勝つために様々な工夫をするんです。
孤独という共通点を持ち 、それを支え合う。
狂えるほどに愛おしく思えてくるんですよねー
しかも、ヴァネロペは子どもでラルフは大人なんですが
ヴァネロペとの友情を通じて、おっさんのラルフが
色々なことに気づき、成長するというね。
コチトラおっさんは号泣するしかないわけ!
ヒーローになれなくたって、誰かのために一瞬輝ければいいわけ!
皆がそれぞれの役割を担っていて、それで世界は成立しているし
そこでどんだけヤレルかってこと!

ここまで述べてきた通り、映画としてのLOOKは抜群
ストーリーも最高という、今年屈指の出来の映画でした。
2Dで見たので、3Dでもう一回見に行きます。
見た目で敬遠してる人も是非見て欲しい作品です!

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