2013年7月9日火曜日

選挙2



前日に「Peace」を見て、最高と思っていたし
「ニッポンダンディ」の金曜日で
想田監督が観察映画を紹介してたし。
つまり、万全の状態で見ました。

前回の「選挙」という映画が
旧態然とした自民党Steeloのドブ板選挙を通して
日本の選挙制度、ひいては民主主義の現実をあぶり出すという超傑作でした。
で、過去の自分の感想を見返したら、映画の出来が良過ぎて
選挙制度に対する怒りに満ちあふれた感想になってましたw

今回も勿論最高でした。
前作に引き続き、選挙というシステム自体に考えさせられたなぁ。
この映画は2011年4月に行われた
川崎市議選の様子を描いたドキュメンタリー。
この市議選に山さんが出馬すると。
しかも、このときはドブ板の真逆で何もやらないという方法。
ポスターのはり直し、新聞公示、はがきのみ。
全くなにもしない山さんとその周辺
および他の候補者の選挙活動を交えて、物語が進んでいく。
3.11直後ということもあり、あの当時の何か異常な空気が
真空パックされてるという意味でも今見るべきだと思います。
過度な自粛から節電、放射能に対するマスクetc...
そして、山さん自身の脱原発のスタンスが最も象徴的だと思いました。
あの当時、ネット上では原子力専門家から
大した知識を持たないジャーナリストや素人まで
全員が何かを知った気でいた瞬間がまさにあった。
正直ファニーなシーンが多いから、そこまで気にならないけど
ここも重要なポイントだと個人的には思います。
約2時間半のなかで、面白いシーンは山ほどあるんだけど
やっぱり自民党の議員とのやり取りが
ハイライトであるのは間違いないでしょう。
上映終了後にトークショーがあって
そこでも想田監督が言っていましたが、このシーンを使うの迷っていたけど
引いたら負けだと。そこから憲法21条の話まで聞けて
そんなことが…と自分の無知具合と自民党の浅はかさに萎えました。
前作の「選挙」のことを良く思っていないってことを
引き出せたのも超痛快。
ドブ板選挙という手法で、これまでずっと当選という結果を出してきたんだから
ドヤ顔しとけばいいのにね!「これがオレたちのやりかた!」って。
あと、東京来てから感じてたんですが
最寄りの駅で辻立ちしてる人がものすごい多いんですね。
でも、出勤する人や帰ってきた人達に挨拶しかしないことが多くて。
なんでかなーと思ってたら、それをある候補者が説明してくれてました。
そのシーンもめっちゃおもろいんですけどw
映画見てると、山さんがなんでこんなに当選できる自信満々なのか
全く分からなかったけど、トークショーで無限のポジティブバイブス感じて
色々と腑に落ちました。笑
公開場所は限られてるけど、前作「選挙」でも見てから
選挙について考えて、参院選行けよ、バカヤロー!

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