2013年8月29日木曜日

ガッチャマン



 劇場予告見たときに、ざわざわするけど
もしかしたら、オモシロいかもしれない可能性を
僅かながら感じていた本作。
タマフルの課題作品にもなったし
信頼する当たり屋であるair太郎兄さんもキメた!
との報を聞き、劇場で見ました。
結果、やっぱり…おもしろくなかった…
というか中途半端だなぁと思いました。
あんまり批判したくないんですが、思うことを書いておきます。

予告編の段階から露骨にノーラン版バットマン以降の
アメコミ感がビンビンだったんですね。
つまり「なぜ戦うのか?」というお題目に
主人公らが苦悩しながらも悪に立ち向かう物語。
善悪は一概に語りきれませんよと。
そのテーマ扱うのはいいんですけど
ダサめのCGとロジックのないセリフ説明では
やっぱり説得力がなかったです。。

エヴァを意識したのか、してないのか分からない
文字での状況説明が行われて、タイトルが出てくる。
てっきり予告編で使われてたスーパーマンオマージュの
あのマークがでると思いきや、変なフォントのタイトルが…
ここでだいぶ疲弊したんですが
そのあとの一連のアクションが、この映画で一番オモシロい。
街の中に敵の車輪爆弾が突如登場して
東京の街を破壊しながら、ガッチャマン達の本部を襲う。
パシフィック・リムをすでに見た人にとっては
「はぁ?」ぐらいなクオリティなんだけどw
敵とのバトルを通じて、それぞれの特性やキャラが分かる。
しかも、アクションはかっこ良かったです。
とくにガッチャマン達の移動の仕方が
スパイダーマンみたいなのが良かった。

あ、もしかしてオモシロいかも?と一瞬期待したオレが悪かった。
ここから右肩下がりでした。
まず、剛力彩芽と松坂桃李の恋バナシークエンス。
昔のヒーローものにあるレッドとピンクのそれな訳ですが
ここの音楽も芝居も物語全体から浮きまくり。
オマージュなのか、なんなのか分からないけど
この設定が最後まで解せなかった。
基本的には、松坂、綾野剛、初音映莉子という幼なじみ3人の話
初音映莉子が松坂をかばって死んだと思っていたら
裏切って敵になっている設定。
とくに松坂と綾野が対照的に描かれていて
松坂:命令>仲間
綾野:命令<仲間 って感じ。
この価値観を巡って、それぞれ葛藤する。
それに輪をかけて、この3人が三角関係でもある。
彼女は松坂や綾野を見て、
「あなたたちは縛られててかわいそう。」という。
それはまるで、ブラック企業で一緒に働いていた同僚が
思い切ってやめて、転職してうまくいってる。みたいな話に見える。
そういう意味ではおもしろいのかなw

こういったアクションものってツッコミどころ探したら
絶対矛盾が出てくるけど、
良い映画はそれを上回る何かがスクリーンで展開される。
この映画はその設定のモロさが全部露骨に見えてくるから
終盤全く乗れなかったです。
色んなネタがあって、それ自体はオモシロいのに
それを利用したオモシロさがなかったなー

松坂も命令<仲間という価値観の逆転があるけど
なんのきっかけもないし…
「千人の命を救うために、1人の命は犠牲にしない!」
って言って、剛力とか周りも賛同してるっぽいのに
綾野と松坂だけボスと戦ってて、残り3人は飛行機で待ってるって。。
松坂のリーダーとしての素質大丈夫なん?って思いました。

冒頭の短編アニメにはスチャとかしまおさん関わってるし
本編の衣装は伊賀大介さんで
好きな人が携わってるから、悪く言いたくなかったけど
やっぱり免疫ないオレには相当キツかった。
剛力彩芽好きは見ればいいんじゃないすかー?(白目

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