2013年9月2日月曜日

悪いやつら



映画の日ということで、一番観たいものを。
ハ・ジョンウ主演作にハズレなしという法則は
今回も成立し、おもしろかったです。
タイトルや予告から
もっとハードボイルドなものを予想してたんですが
かなりコメディ要素のあるヤクザ映画でした。
1985〜1990年代に実際に行われた暴力団への弾圧の中、
組長ハ・ジョンウが率いる暴力団の栄枯盛衰物語。
もう一人の主人公がチェ・イクション。
オールド・ボーイの人ですね。
(まだオールド・ボーイ見たことないとか言えない…)
この人は元税関職員で悪いことしまくってた。
たまたま覚せい剤を見つけて、ハ・ジョンウに転売することを
キッカケに知り合う。しかも、遠い親戚でもある。
彼のことをハ・ジョンウは「大叔父」と呼び、2人の関係が始まる。
前半はかなりファニーな場面が多くて
チェ・イクションが虎の威を借る狐状態で
裏社会にどんどん染まっていく。
もともと暴力的でもないんだけど
決して自分の手が汚れるようなことはしない。口は達者。
一方のハ・ジョンウは寡黙で不器用な昔ながらのヤクザ。
そして、こいつを怒らせたらThe end系男子。
ビール瓶での乱打、マイクでの乱打。どれも最高。
この2人の組み合わせで、
どんどんヤクザとしての規模が大きくなっていくのがオモシロい。
とくにチェ・イクションがこれまでヨレヨレの服から
スーツをバリっと決めて、ハ・ジョンウと若いやつ連れて歩く姿は
めちゃくちゃシビレタ。(ポスターにも使われてる)
この2人の関係が崩れていくのが後半。
ヤクザとしての存在意義を求めるハ・ジョンウ
ビジネスの拡大を望むチェ・イクション
徐々に歯車が狂いだして、血で血を洗う抗争が繰り広げられる。
前半は笑えてたチェ・イクションの行動が笑えなくなってくる。
不器用なハ・ジョンウの暴力 vs チェ・イクションのコネ力
落としどころとしては現実味のある終わり。
最高な幸せな空間で物語が終結するんだけど
なんでもないセリフがスゲー怖いという…
いつだって最高だぜ!韓国映画!

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