2013年9月4日水曜日

マン・オブ・スティール



ノーラン×ザック・スナイダーという
明らかに良さげな組み合わせでスーパーマンをリブート!
ということで気合い入れて、IMAXで鑑賞。
食い合わせが悪いタッグだったのか…という印象です。
あんまりオモシロくなかった。
映像はVFXバキバキだし、IMAXなので迫力は満点でした。
ただ、肝心のお話が結構ひどかった…
ガッチャマンほどではないけど、なかなかの荒さでした。
前半はノーラン節というかこれまでのアメコミ映画で
お約束の「なぜ戦うのか」 系の自意識の突き詰め。
スーパーマンは生まれながら、パワーを持っているので
それをどうコントロールして人間と共生するか?
っていうのが物語全体に通低するテーマ。
スーパーマンの生い立ちから話が始まる訳ですが
資源採掘をやりつくし、つぶれてしまう惑星で生まれたスーパーマン。
子どもも目的に応じて作られる世界で生まれた
久々の自然出産男児。父と母は彼の体内に
一族を復興させるDNAをぶち込み、彼だけを惑星から逃がす。
このDNAを求める生まれ故郷の反逆者との戦い。
地球で育った彼はそんなこと知らないから
持て余した力の使い方をどうすべきか?を考えるため
30歳で世界を放浪している。(自分探しの病はハリウッドにまでも蔓延)
この現代と子どもの頃を交互に描かれてて
子どものころのエピソードは父との対話がメイン。
おおむね良いんだけど、ハリケーンで父を亡くすシーンはダメだろ!
って本気で思いました。こんなキツいエピソードがあるのに
葛藤なく、スーツ着て空をビュンビュン飛ばれても困るよ!
後半は敵とのバトルシーン。
前述したとおり、VFX+IMAXという圧倒的な迫力は最高。
けれど、そこに甘えてというか単調なんですよね。
あとパワーインフレの度が過ぎてる。
オレは人間を代表するって言ってるのに
街をフィールドとしたバトルで気遣い無く破壊しまくる。
いや楽しいんだけどね。ロジックがないから
単なる力比べのように見える訳です。
唯一ギミックであったのは大気濃度ですが
ここも設定甘いから、なんだかなぁって感じでした。
あとヒロインの設定もな〜
記者という視点は語り部なんだから、それ生かして
スーパーマンのすごさを語るとかできたのでは?とか考えたり。
ヒロインとスーパーマンが引かれ合うのも急過ぎて…
ラスボスとのバトルもあんだけ派手にやってきたのに
地味な終わり方で、急に情がわくのも謎。
仮に同族ということなんだとしても…ねぇ?
期待には応えてくれなかった作品でした。

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