2013年10月28日月曜日

アフターショック




映画秘宝のシッチェス映画特集を読んだときに
イーライ・ロスの名前を見つけて、レビュー読んだら
めちゃくちゃオモシロそうだったので見ました。
宇多丸師匠も猛プッシュしていたし、
ムービーウォッチメンの対象になったこと、
東京では1週間限定で上映回数1日1回という
超限られた条件だったこともあり、満員でした。
ホステルと同様の構造で、すげーオモシロいんだけど、
厳しめの作りだったので、見る人を選ぶかもしれません。
アフターショックの意味は「余震」なんですが、
地震そのものよりも地震のあとに
引き起こされる状況のほうがもっとキツいことがよく分かる。
地震がこれまでの価値観を
変えてしまうことを知っている我々日本人は見るべき作品だと思います。
と同時に、3.11のときに「日本人は秩序があって、素晴らしい」みたいな
海外メディアの論評について、当時は違和感あったけど、
この作品見ると、日本でよかった〜と思いました。
(フィクションということは承知の上で)

舞台はチリで、そこへ旅行にきたアメリカ人が主人公。
この主人公を演じるのが製作を担当したイーライ・ロス。
現地の友人2人とチリで調子こいて
クラブで知り合った女性3人と遊んでいたところに、
地震が発生し、Distopia物語が始まっていく。
彼らのいるクラブ内で地震が発生するんだけど、
阿鼻叫喚の地獄。そこら中で死にまくり。
やっとこそクラブから抜け出したら、
津波の警報サイレンが鳴り響く。
さらには、近くの刑務所が崩壊し、囚人が街中に放たれてしまう。
このように二重苦、三重苦が延々続いていくし、
メインキャストが男3人女3人なんですが、
色んなパターンでバンバン死んでいく。
ホステルにも通ずるところとして、
少しでも調子こいたやつは絶対死ぬというね。
このボンクラマインド全開なところは最高。
しかも、ちょっとした役の人が死ぬのも
因果応報という描き方する徹底っぷり。
地震前後の関係性の変化という点では
姉妹の関係性が一番分かりやすかったかな?
お金の無意味さもまざまざと描いていますが…
といってもやっぱり消防士がね…

イーラス・ロスなので切り株描写もしっかり見せてくれる。
僕は冒頭の手がぶっとんでからの下りは最高だったな〜
Like サッカーボール。
劇場全体が「ハッ!」となったのは清掃のおばちゃんね。
唐突かつ一瞬。
1人死んだところから、誰が死ぬのか推理するおもしろさもあります。
正直見終わったあと気分良くはならないけど、
この感覚久しぶりやわーと爽快に見れました。

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