2014年1月26日日曜日

MUD ーマッドー



ヒューマントラストシネマ渋谷が主催する未公開映画特集の一環。
今年はハンパじゃない本数ある中で、どれ見ようかなと思いつつ、
MUDが良さそうということで見てみました。
映画秘宝のマコノヒー特集組まれるくらい、
ノリに乗ってるマシュー・マコノヒーが主演。
僕が見た中だと、「キラースナイパー」「ペーパーボーイ
がありますが、いずれの作品も怪演を披露していました。
ダラス・バイヤーズクラブも非常に楽しみな訳ですが、
本作も例に漏れず好きでした!
主人公は14歳の子ども、エリス。
ボートハウスに住んでて、父の仕事を手伝っている。
ある島の木の上にボートが引っかかっている噂を聞きつけて、
友人と見に行ったら、マコノヒーが住んでた!
格好は汚いし、銃を持ってる。
こんな危ないおじさんと少年の奇妙な関係の物語。
エリスたちはマコノヒーを警戒しているんだけど、
徐々に打ち解けていく。
マコノヒーは昔からの友人である女の子に、
ひどい仕打ちした男を撃ち殺した結果、島で逃亡生活中。
街は警戒されているから、
木の上のボートを修理して逃げようと目論む。
それを2人の少年が部品や道具を持ってきて助けるのが前半。
なぜ見ず知らずのおじさんを助けるかといえば、
おじさんが島にいる理由で、彼女と逃げたいという、
純愛的な側面に惹かれてのこと。
エリスの両親は離婚寸前だし、
恋した高校生とはじめはうまくいくけど、
年齢の差もあってフラれちゃう。
要するに自分の周りに存在する「愛」は不確かなもので、
信用できないものと思っている。
そんな中で信じられるのがマコノヒーの愛。
しかし、その愛さえも裏切られた結果、エリスの怒りが爆発する。
この映画は、ここからが見所!
前半と打って変わって、「愛」に満ちあふれた描写となる。
とくにエリスが蛇に噛まれたあとの、
マコノヒーの取る行動は伏線もあって、泣いてしまった…
エリスが両親の愛を感じるシーンも、
良いなーと思っていたら、マジとんでもない展開が!
(向かいのおじいさんにサムアップ!)
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」な中でも、
それぞれに待つ明るい未来を見せてくれたのは単純に嬉しかった。
劇場で見れて良かった作品。

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