2014年2月11日火曜日

スノーピアサー



法事で大阪に前乗りしていたところで、
前日飲んだノリで諸先輩方と共に見てきました。
実はこれがfirstポンジュノ体験でして、
予告編で見た設定で相当アガッていた訳ですが、
その期待を裏切らない圧倒的な映画体験!見終わった後、
先輩方と飲んでいる間に物語中のアラが目立つ話を色々してて、
僕自身も同意するんだけど、
物語で語られるテーマ性にやられてしまった…
しかも、その表現方法があまりにFRESHで見たことないもの。
映画館で観れて良かった!
ストーリーとしては温暖化防止策として、
世界中に撒いた化学物質が原因で世界が凍りついてしまい、生物は絶滅。
唯一生き残った生物が列車に乗り込んだ人たち。
列車内は世界の縮図化していて、搾取する/される側に分かれており、
列車の最後尾にいるのがそのヒエラルキーの最下層の人間たち。
彼らが列車内で引き起こす革命の話です。
誰かが犠牲になることで、誰かがcomfortableになる。
これは世界の真理ですが、普段あまり考えないように蓋をしてる。
その蓋をひっぺ返したところをモロSFで見せつけてくれる
(原作ありきだとは思うけど)
列車の最後尾から先頭を目指していく訳ですが、
その目指すギミック、各車両の設定が超オモシロい!
(逆にここでノレないとつまらないものになるかも…)
進めば進むほど、主人公たちと共に、
この世界のルールが分かってくる訳です。
僕は自分たちの唯一の食料である
プロテインバー a.k.a 羊羹の原料を知るところや、
学校車両でのやり取り、暗闇での斧による殺し合いが好きでした。
何と言っても本作のキモはラスト30分にあると思います。
世界を変えるんだと思っていた行動が、
結局は権力者の手の平の上で転がされていることに気づく。
その権力者が「お前に今のオレの立場譲ったるで」と打診する。
言ってしまえば、この世界の神になれる権利。
でも、この世界をkeepするには、
小さな子どもを働かせないとダメ。
そんな世界に生きるくらいなら、少しでも可能性のある
外の世界で生きたほうがマシだ!っていう選択をする訳です。
圧倒的な雪崩、列車事故映像が展開され、
生き残るのは子ども2人。
そこで彼らの前に現れるのがシロクマ。
シロクマ=生きることへの希望!なんだこれ!スゲー!
シロクマ見て、こんなに心動くことねーよ!
まさに映画マジック!
賛否両論込みで、色んな人と語り合いたい映画。

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