2014年4月16日水曜日

リベンジ・マッチ



スタローン×デニーロでボクシング映画!
まさか21世紀に見れると思いもしなかった、
とんでもない組み合わせをスクリーンで目撃させていただきました。
想像以上のことは特に何も起こらないんだけど、
しっかりとベタをやりきる「ボケ」の姿勢が好きでした。
ヨボヨボの2大スターがリングで殴り合ってるのは、
やっぱりグッとくるな〜とも思いましたし。
スタローンはロッキー、デニーロはレイジング・ブルという
クラシックボクシング映画の主演を演じたがゆえに、
この組み合わせとなっているんですが、
それぞれの設定を取り入れていましたし、
「でも、やるんだよ!」精神に溢れている。
 スタローン演じるレーザーとデニーロ演じるキッドは
好敵手で、80年代に2回戦って1勝1敗。
決着をつけるまえにレーザーが引退してしまう。
30年後になってTVで2人の戦いが特集されたことを
きっかけにゲーム化の話が浮上。
ゲーム用にモーションキャプチャーする現場で、
2人は久々に再会し、そこでいきなり大乱闘!
それがネット上で話題となり、再戦マッチを行うことになる。
その試合までをコミカルかつ体温高めで描いている映画。
昔は有名とはいえ、あきらかなロートル2人の試合なんて
誰も興味がない。そこで宣伝のために行う色んなギミックが
どれもおもしろかったな〜
試合だけじゃなくてもカラダ張りまくり。
とくにUFCの試合のくだりは、
監督のボクシング愛が伝わってきましたw
レーザーにはロッキーでいうところの、
エイドリアン的な元彼女がいるんだけど、
それはキッドの元彼女でもあり、
彼女自身はキッドの子どもを産んでいるという複雑な関係。
(しかも、その子どもがキッドのトレーナーになる。)
ロッキーオマージュという点で言えば他には、
彼のトレーナーはロートルのおじいさんだったり、
生卵飲んだり、ランニングシーン多めだったり。
たまにメタな視点入れてくるのは、
分かってても笑っちゃう。
とくに卵飲むシーンでの「まだ飲むのかよ…」が最高。
一方でレイジングブルオマージュでは、
コメディアンとして自分の経営するバーで漫談してるのとか、
どうしようもなく自堕落な人間である点とかかな?
お金あるけど、彼の周りには誰もいない感じ。
トータルバランスで見ると、ロッキーよりな仕上がりでした。
(レイジング・ブルは写実的なんで、そっちに振れて
スタローンってなると違和感あるからかな?と邪推。)
当然クライマックスは2人の試合になる訳ですが、
観客全員が見る前に思う、
「スタローンとデニーロの体格なら、スタローン圧勝やん!」
というところにもきちんと、
配慮がなされているのは良かったと思います。
60overのオッサン同士だから、
もっと酷いボクシングシーンになるかな?と思ってましたが、
なんかオッサン同士が己のプライドかけて、
必死で殴り合っているのを見ると込み上げるものがありました。
ただ、この勝敗のバランスというか、ある種の美談的なところは
少しあざといかな〜とも思いました。
DVDで見てもしょうがないので、
映画館で半笑いで見たらいいと思います。

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