2014年4月20日日曜日

殺人の追憶



ポン・ジュノ作品を見ていく一環。
こないだ見た「母なる証明」に近い感じの衝撃…
ポンジュノって、人間が決め付けで行うことに対して、
ホント厳しいというか真摯というか。
思い込み、憶測、一時の感情のモロさを
突きつけてくるんですなー本作もそんな感じで、
連続強姦殺人事件を追う刑事の話。
はじめは地元の刑事で捜査してるんだけど、
途中から本庁の刑事も参加して捜査を行う。
単なる強姦殺人じゃなくて、殺し方もタチ悪い。
しかも、犯人は相当な手だれで、
なかなか捕まえることができず、
手がかりさえも見つけるのがままならない。
色んな人間を引っ張ってきては、
お前が犯人やろが!と無理矢理自白させたり。
地元の刑事たちがそんなスタンスであるのに対し、
本庁の刑事は理論派。様々なことに因果を見つけ出し、
なんとか犯人にたどりつこうと画策する訳です。
そして、犯人らしき人物にやっとたどり着く。
完全に疲弊しきっている彼らは
なんとかコイツってことにして決着をつけたい。
でも、決定的な物証や目撃証言に欠けると。
一旦釈放するんですが、そいつが再犯するところを押さえようと、
尾行してるんだけど、一度見失ってしまう。
しかも、その日に捜査の過程で、
知り合った中学生が被害者に、、、
その犯人らしき人物をボコボコにし、
殺す手前でDNA鑑定の結果がアメリカから届くものの…
うわ〜というオチ。文字通り真実が闇の中に消えていく。
数年後、刑事をやめた彼が事件現場に
訪れたシーンもイヤ〜な感じでした。
「それでもボクはやってない」と
対にして見るとおもしろいかなーと思いました。

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