2014年5月9日金曜日

未来世紀ブラジル



ある本を読むための予習として。
本読むだけで何本映画見んねんという、
あなたのその気持ちは胸にそっと仕舞ってください。
1985年公開のSF映画でモンティパイソンの
テリー・ギリアムが監督。
有名な俳優だとデニーロがちょい役で出てるくらい。
カルト映画やな〜と思いながら、結構楽しめました。
見てるあいだ、なんなんこれ?と思うシーン多いし、
どこに向かってるかもよく分からないw
でも、なんか楽しいなっていうのが、
カルトと感じる理由なんでしょうね。

20世紀中に起こりうる近い未来が舞台となっていて、
主人公は情報局に務めるサムという男性。
完全に管理された社会において、
管理する側で働く彼ですが、抑圧されている。
(ヒーローとして女性を助ける夢を見ていることから分かる)
その夢に出てくる女性そっくりのジルに恋に落ち、
彼女を捜すことでどんどんトラブルに巻き込まれていきます。
そして、管理する側⇒管理される側となり、
当局に追い込まれていき…という話。
とにかくモンティ・パイソン節のブラックジョークが
大量にぶち込まれているので、
それ見てるだけで楽しいし笑える。
メールやインターネットの発達を予期していなかったのか、
あえての外しなのか分かりませんが、
パイプがそこら中にはり巡らされている設定が
個人的には一番好きでした。便利なようで超アナログみたいなw
ただブラック濃度が高めで、単純に笑えない側面も多い。
情報剥奪局の仕事とか、
具体的にどんなことやってるかは説明されないものの、
部分的に見せられるから余計に怖い。
コントロールされた社会は一見居心地がいいけど、
そこから少しでもはみ出たときの怖さが
よく伝わってきたし、そんな社会では生きたくないなーと。
あとエンディングね。
今回見たのは監督の意向を反映したverでした。
調べると、手前で終わる別のエンディングで、
当初は上映、放送されていたらしい…
自分で見て、その酷さを確かめてみるといいさ!

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