2014年5月31日土曜日

MONSTERZ モンスターズ



予告編でオモシロそうやなーと思い、見に行きました。

元は韓国映画で、リング等でおなじみの
中田秀夫監督によってリメイクされた作品でした。
主演が藤原竜也×山田孝之という
日本を代表する役者同士ってことで、
その点のみ期待して見てみたら、
想像以上の打点をたたき出してました!
お話自体は突っ込みどころありまくりだし、
スーパーナチュラルものとしても面白みに欠けるのは事実。
ただ主演2人のパワーとホモソーシャル性は最高でした。

藤原竜也は子どもの頃から、

目を合わせた人間を物理的にコントロールできる
という能力を持っていて、孤独な人生を送ってきた。
ある日、公園でいつものように人をロックしてたら、
山田孝之だけがコントロールできない!
人生で初めて自分の思い通りにならない存在が現れ、
孝之に固執し、なんとか殺そうとする。
一方の孝之も特殊能力の持ち主で、異常な回復力を持っている。
竜也にとっては食い合わせが最悪で、
コントロールできない上に全然死なない。
この2人の戦い a.k.a イチャイチャをひたすら見る映画です。
最初、竜也の子どもの頃から始まるんですが、
ここで彼がどういった能力を持ってるのかと、
その背景みたいなのがコンパクトに分かります。
AKIRAをバイブルとしているのもオモシロいし、
なんといっても親父を殺すシーンね。
方法自体がFRESHだし、あとのビルでのシーンが
皆で体操してるかのように見えるシュールさ。
孝之の過去としては、
子どものころに一家で交通事故に遭い、
自分以外が全員亡くなってしまう。
それぞれが「死ぬまで生きる」という
孤独な人生を歩んでるんだけど、
竜也は中2病で、自分と対峙できていないのに対して、
孝之は能力を受け入れた上での人生を生きてる。
竜也が孝之の働くギター屋の店長を殺したことで、
2人の戦いにゴングが鳴る。
追う/追われるの関係が逆転したり、
終始じゃれ合ってるから、
そこにフォーカスして見れば十分楽しめました。
特に竜也の2回目の襲撃の際に、
マッチョ男子×2連れてきたところは爆笑!
孝之はフィジカル性押しで、ずーっと動いてる。
映画始まる前に猿の惑星の予告編見たから、
完全にゴリラにしか見えなかったw
さんざんイチャついてからの、
劇場でのシークエンスが本作最大の見せ場。
人が無意味にたくさん死んでいくのとか、
孝之vs人の群れとか、迫力たっぷり!
そっからの螺旋階段のくだりも最高で、
特殊能力を持つもの同士という関係性を超えてんじゃね?
と思わせる孝之と竜也の心が通じ合い。
抱き合いながら落ちていくところで監督が
確信犯的にBL意識してるのがよく分かりました。
そして、タイトルの「Z」で大団円。
真面目に見るとつまんないけど、
少し斜めに見るとオモシロいと思える映画。

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