2014年9月6日土曜日

イントゥ・ザ・ストーム



ただのディザスター映画か~と予告見てスルーしてたんですが、
情熱大陸で日本のストームチェイサー青木豊さんを特集してて、
興味を持ったので、見てみました。
その結果、めっちゃおもろいや~ん!!って感じでした。
いわゆるPOV手法を用いた、
天災系ディザスタームービー見るのは初めてだったんですが、
その食い合わせのよさにビックリました。
まさしくTVのニュース等で見る視聴者の投稿動画な訳ですから、
当然といえば当然なんですが…
そもそもPOVはお金がなくて、映画作りたい人が工夫できる方法として、
確立したんですが、それと現代のVFXがかけ合わさると、
本当に起こったかのごとく見えるというね。
時間も90分とタイトな仕上がりで、物語の起承転結はしっかりしてるので、
見終わった後の「良い映画を見たなぁ」という満足感は大きいです。

タイトルのとおり、竜巻の話でございまして、
日本では台風や豪雨による被害が深刻な最近ですが、アメリカでは竜巻。
しかもストームチェイサーというのが仕事になっていて、
竜巻が起こっているところへ向かい、動画や写真を撮り、
TV局やネットサイトに売るという仕事。
主人公はそんなストームチェイサークルーと、
竜巻で被災する父、息子2人の家族です。
この日は高校の卒業式ということで、
息子たちが卒業式の様子を撮影するためにカメラを回してたという設定。
したがって、息子カメラとチェイサーのカメラが基本の視点となっていました。
前半はノンビリしてて、アメリカの郊外のどこにでもありそうな
平和な生活を通じて、登場人物のキャラ紹介に終始徹底。
そこからゴルフボール大の雹が空から降ってくるところで、
まさしくイントゥ~ザ!ストーム!!
最初は細い竜巻が発生するんですが、
チェイサーたちはやっと撮影できたーと興奮しているんだけど、
次は卒業式をやっていた学校に竜巻が直撃!
監視カメラの映像と息子のハンディカメラの映像が錯綜する中、
ロッカーにしがみついて何とか飛ばされないようにするんだけど…
ここは本当に手に汗握りまくり。
家族の長男が学校とは別の工場跡で竜巻の被害に合って、
工場に閉じ込められてしまう。工場跡に行くまでの流れが甘酸なので、
余計に辛く感じてしまう。しかも水災害ものとしての側面もあり、
それを手持ちで取ってる分、リアリティが差し迫ってきます。
この息子を助けに行くところで遭遇するのが細い竜巻の群れ。
(文字にするとバカっぽいけど、映画で見ると怖いんですよ)
あとは目の前で竜巻が発生するシーンもオモシロくて、
車のドアにしがみついて、スーパーマン状態になるのとか。
さらにはガソリンを竜巻がまとい、そこに火が付いたことで、
Fire stormが形成し、襲ってくるのか。
なんじゃこれー!っていうね。笑
後半は超超巨大竜巻とのバトル。見た目はギャグか!って感じですが、
POVとのマッチングの良さで、ホンマに壮絶な戦いとなる。
ずーっと嫌な感じだったチェイサーのおっさんが取る最後のアクションが、
ベタとは分かっていながらもグッときた!
1回救われたと思わせてからのぉ地獄!という演出も好きでした。
ラストも竜巻のドキュメンタリー調で終わるっていうのもナイス!
細かいリアリティラインの話は気にならなかったです。
馬鹿にてる人こそ劇場で見て震えてほしい!!

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