2014年11月11日火曜日

サボタージュ



エンド・オブ・ウォッチのデヴィッド・エアー監督が、
シュワちゃん主演ということで見てきました。
トレーニング・デイの脚本の人で、
イコライザーを含め、今年はトレーニング・デイにまつわる、
男の星座が輝く年なのか!と夢想。
お話の構成が正直「えっ?」と思う部分はありましたが、
シュワちゃんがこれまで見たことの無い側面を見せていて、
憂いのある男を演じています。それ見るだけでも相当楽しい。
いわゆる麻薬捜査もので、警察vsギャングもしくは、
ギャングの内輪揉めが題材となることが多い中、
本作は警察内部の抗争をサスペンス仕立てで描いています。
エンド・オブ・ウォッチで見られた、
また、GoProを活用したアクションも見られました。
ここまで述べてきた要素の組み合わせが、
異常にFreshで楽しかったです。

シュワちゃんはDEAと呼ばれる麻薬捜査部隊のボス。
これまでの輝かしい実績から「神」と呼ばれる存在。
冒頭、ある女性が拷問されている映像を、
シュワちゃんが眺めているところから始まり、
タイトルがくり抜きで、
その背景に血で汚れた手を洗っている様子が映っている。
どう考えても陰惨な出来事が起こるんだろうなと
期待を煽るオープニングで掴みはOK
そっからテンポ良く最初の殴り込みシーンへ。
あきらかにカタギに見えない捜査官たちが、
麻薬密売組織の拠点へ突入。
手際良くぶっ殺しながら、マフィアの金を押収するんだけど、
その一部を下水道に隠してしまう。
捜査終了後、意気揚々と隠した金を回収しようとするものの、
誰かに奪われてしまっていて…という話。
金が無くなったことから当局から疑われるんだけど、
約半年の活動休止を経て、一線に復帰することに。
ブランクがあったチームはお互いを信頼できず、
うまくミッションをこなせない。
そこでシュワちゃんが訓練施設に忍び込み、
「オレだけは撃たないようにしろ」と指示。
からのシュワちゃん葉巻でどーん!が最高でした。
当局の次はマフィアということで、
報復と思われる事態が続き、チームのメンバーが殺されていく。
殺され方の陰惨さがハンパじゃなくて、
メキシカンスタイルだし、死体をしっかり見せてきます。
(肉片とか血とか臓物とかね)
特に2人目の「天井貼付け臓物垂らし」は、
捜索の過程およびエグ味込みで一番好きなシーン。
ここまできて、いつものシュワちゃん映画なら、
シュワちゃん無双で敵をぶっ殺して、めでたし!
となるところですが、そんなeasyな展開にならないのがミソ。
もちろん凄まじいガンアクションはあるんですが、
中盤はサスペンス要素が強くなり、
マフィアと捜査官と地元警察の駆け引きが描かれる。
冷静沈着にシュワちゃんが事態を掌握し、
自分の思い通りに進めていくのが本当に新鮮!
やればできるんやん!的な。
アクションは言わずもがなの仕上がりで、
手持ちカメラやGopro使いのアクションは
躍動感満載で、ハンパじゃない!
ってことがスクリーンからビシバシ伝わってきます。
後半にかけては仲間同士の信頼の話へシフト。
リンジーという唯一女性のキャラがいるんですが、
完全に夏木マリにしか見えなくて、
そんな彼女のクレイジーっぷりは素晴らしかったなぁ。
セダンの後ろに乗ってのカーチェイス銃撃シーンは大好きです。
ポイントポイントでは好きな部分がたくさんある映画なんですが、
シュワちゃんを筆頭に動機の見えない行動があり、
それが割とストーリーの根幹の部分なので、
「分からんでもないけど…」って感じで今イチでした。
しかし!それを補うだけのバイオレンスを堪能できるのでオススメ!

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