2015年1月10日土曜日

96時間 レクイエム



景気よく2015年の映画鑑賞を始めようということで、

96時間シリーズの3作目を見てきました。(原題はTaken3)
リーアム・ニーソン無双は相変わらずだったんですが、
正直3部作の中で一番好きじゃない作品でした。
1はミルズという家族を愛す無敵超人キャラの誕生、
2は家族以外全員死んでよしという究極のヴィジランテ精神、
とそれぞれ楽しめる要素があった訳ですが、
本作はネタが尽きたのか、
単なるジャンルムービーと化してしまったことは否めません。
(もとからそうやろ!という人もいると思いますが)
あと今回の敵役がロシアンマフィアということもあり、
昨年公開の傑作イコライザーと比べてしまい、
その瞬間になんだかなぁと思うことも多々ありました。
ただ、アクションの過剰さや96時間シリーズのギャグか!
という演出はとても楽しむことはできました。
リーアム・ニーソン演じるミルズは
家族と離れて暮らすものの奥さん、娘と
良い関係を築き幸せに暮らしています。
ある日、奥さんと会うことになり、
自分の家に戻ると血の付いたナイフと奥さんの死体が…
警察から犯人として追われながら、
真犯人を探し出しブッ殺そうとする話。
冒頭、顔構え5億点の謎のマフィアが出てきて、
金を巡った殺しが描かれたのちに、
夜の都会の街を空撮で抑えたタイトルクレジットが流れます。
この映像の質感がアナログな感じで好きでした。
それがふっと終わると、
でっかいパンダのぬいぐるみも抱いたミルズが登場。
娘用のプレゼントとして購入するんですが、
ミスマッチ感が96時間シリーズは楽しいです。
この点でいうと今回娘はデキちゃうんですが、
それを父に告げるシーンは笑いました。
序盤は平穏に生きる彼の生活を描いていて、
そこで使われている音楽の陽気さも楽しい。
奥さんが殺されたところから本格的に始まっていく訳ですが、
ここで僕はもう映画に乗りきることができなかった。
96時間シリーズは家族が誘拐されるけれど、
必ずミルズが奪い返すというget backな部分が好きで、
はじめから死んでたら単なる復讐劇ですやん。
そんなん96時間に求めてませんやん。
というのが僕の気持ちです。
要するにハラハラする気持ちが沸いて来ない訳です。
あと前2作に見られたギミックの妙の部分が
本作は少ないなーと。
せっかくミルズの愉快な仲間達との共同作戦を
描いているのに、そこも中途半端なのがもったいない。
警察側の視点でフォレスト・ウィテカーが
警部役で出てくるんだけどノイズにしか感じられなくて、
1作目ならまだしも、今更ミルズの危険キャラを補強する必要はない。
(ラスト手前のシーンも要らなかったです)
じゃあアクションがいいのかと言われると、
それも微妙で確かに迫力はあるんだけど、
あまりにカットが多くてガシャガシャしてるだけっていう…
前述したとおり敵のロシアンマフィアはよくて、
ブリーフ一丁で銃を振り回すのはアガった!
ラストのポルシェvs飛行機も予告編で見てたので、
そこまでテンションも上がらず…
エンディングはお決まりの海辺のダイナー
好きにしたらいいよって、牙抜かれとるやないか!
娘を奪う奴は何人たりとも許さんスタンス見せんかい!
という下衆い気持ちのまま鑑賞を終えました。
僕は2作目が一番好きです!

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