2015年1月11日日曜日

シン・シティ 復讐の女神



正月に前作を予習して準備万端で鑑賞しました。
前作からかなり時間が経っていることもあり、
上映前に前作のまとめが流れる親切な作り。
本作は作りが特殊なので、好き嫌い分かれると思います。
僕は断然好き派です!
前作はブルース・ウィルス演じるハーディガンと、
ジェシカ・アルバが演じるナンシーの関係性を
主に描いていましたが、本作はオムニバスに近くて、
ロアークという悪の権化を中心に、
豪華スターによる複数のストーリーが語られていきます。
前作から引き続きのミッキー・ロークや、
ジョセフ・ゴードン・レヴィット、エヴァ・グリーン、
ジョシュ・ブローリン、レイ・リオッタなどなど。
はっきり言って何か新しいことがある訳でもないですが、
前作に比べて物語に厚みがあるので、
ずっと見てても飽きないなーと思いました。
本作は以下の3つのストーリーから構成されています。

①レヴィットとロアークの親子愛憎劇
②エヴァとジョシュの愛憎劇
③ナンシーのロアークへの復讐劇

③は物語全体を通して描かれて、
途中②にフォーカスしつつ、①はその合間に描かれる感じ。
これらのストーリーの媒介となるのが、
場末の飲み屋とマーヴという無敵超人。
前作のレビュー時にも書きましたが、
本シリーズの特徴はモノクロ画面+ビビッドな色使い。
目の色や血の色をポイントポイントで、
鮮やかな原色で彩るスタイルであり、
今回は赤、青、緑と様々な色が使われていて面白い。
ロドリゲス監督なのでバイオレンス描写は厳しめですが、
基本的に白黒で血の色が白いので、あまり残酷に見えません。
バイオレンス描写が苦手な人でも大丈夫だし、
好きな人も十分楽しめると思います。
もう1つの特徴が物語の大部分が、
ナレーションによって進んでいく作り。
ここが好き嫌い分かれるポイントで、
説明的過ぎると感じてしまうかもしれません。
僕のように本を読むのが好きな人は、
代わりに朗読してもらってる感覚になるので、
すんなりと受け入れられました。
すべてのストーリーに通底するのが血で血を洗う復讐。
今回は邦題にもあるよう、女性の復讐にフォーカス
劇中で出てくるオールドタウンという街も、
娼婦たちが統治する警察不介入な赤線スタイル。
女なめんなよ!と声高に宣言するかの如く、
己の暴力や謀略で男たちへ復讐を敢行していく。
とくに②で出てくるエヴァ・グリーンは、
300のときと同様女神ビッチスタイルで最高でした。
脱ぎっぷりも遠慮が一切ないし、
ジョシュ・ブローリンが振り回されまくりなんですが、
まさに男の性を体現!って感じでナイス。
このシークエンスにはレイ・リオッタも
マチズモの権化として登場し、
完膚なきまでに叩きのめされるのは見てて痛快でした。
(あのセックスシーンは脳裏に焼き付くヤーツ)
①はゴードンがロアークが捨てた娼婦の息子で、
いかさまギャンブルの天才として登場。
ロアークをポーカーで叩きのめすけれど、
容赦ない報復が彼を待ち受けています。
とくにペンチで指ぐしゃぐしゃにするシーンは
見てるだけでも超痛いナイスバイオレンス描写。
ボロ雑巾と化した彼を救う女神が、
レディ・ガガっていうのは笑えました。
③がメインストーリーなんですが、
前作で自殺したハーディガンが
シックスセンスよろしくゴーストとして彼女を見守っていて、
「復讐の連鎖を断ち切るために自殺したのに…」と
もの悲しい目つきでナンシーを見つめているのは、
ジワジワ面白く思えてきます。
ナンシーは場末の飲み屋で踊り子として働いてるんですが、
ハーディガンのことを気にして常に自暴自棄。
何回鏡に頭ぶつけてんねんと思いつつ、
ダンスが超セクシーなので、それを見るためだけに
映画館で見ることを強くオススメします!
物語全体で活躍するのが、ミッキーローク演じるマヌーブ。
超強くて喧嘩となれば登場する。
一番上がったのはエヴァの用心棒とバトルするシーン。
横からのショットがスト2っぽくてアガりました!
マチェーテ・キルズでガッカリした人も是非。

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