2015年2月1日日曜日

ジョーカー・ゲーム



入江悠監督最新作。
前作の日々ロックから間髪入れずに
2作目のメジャー配給での公開ということで、
ノリにノッテる同監督。
正直前作の日々ロックが好きではなかったので、
不安を持ちつつ鑑賞しましたが、
好きな部分が多い作品でした。
正直終盤に進むにしたがって、ご都合主義な場面が増えてきて
萎える人も多いと思いますが、ルパン+Mission Impossible
のようなプログラムピクチャーとして見れば楽しめるはずだし、
十分な出来だと思っています。
そもそも安易に作りやすそうな原作をチョイスして、
このぐらいの挑戦がないと日本映画はお先真っ暗だし、
「でも、やるんだよ!」魂を感じました。
舞台は第二次大戦前の日本。上官への反逆罪で死刑判決を受けた
亀梨君が日本軍のスパイとしてBack Again!!
新型爆弾の設計図を奪取する任務を授かり、
東南アジアで大暴れするスパイアクション映画です。
冒頭、陸軍での訓練で仲間をかばう
「情」に厚い男として亀梨くんが登場。
スパイ養成所にぶち込まれてStruggleしていきます。
この養成所の設定がオモシロくて、
「陸軍のやつらはダサい」っていうトっぽいやつらの集まり。
そんな中で亀梨くんが実力を見せつけて
仲間に徐々に認められていく。
これを矢継ぎ早のスタイリッシュなアクションで
見せてくれるのが好きでしたねー
あとアヴァンタイトルも007もろに意識した系なんですが、
やっぱりスパイものにはこれ!って感じでアガる!
そこから具体的な任務が始まっていくわけですが、
前半はハラハラポイントが多く、整合性もありオモシロい。
あの時代にそんなメカあるんかな?という疑問は沸くけど、
足音を拾うやつとか良い感じのold style
ルパン的といったのは深田恭子の存在ですね。
主人公を惑わすファムファタールで、
平気で何度も裏切るし、身のこなしが峰不二子らしい姿。
(シーツを使ったラブシーンがナイス!)
アクションシーンもかなり激しくて、亀梨くんが映えます!
あと顔面力があって、狂気を感じる切れ長の目もいいです。
(やっぱりギリギリでいつも生きていたんでしょうね)
特に好きだったアクションは街中でのチェイスシーン。
逃げながら、敵を倒しながら、
七変化さながらの変装を繰り出していくのが好きでした。
敵に捕まってから後半にかけて、
徐々にご都合主義な側面が多くなり残念なことに。。
プログラムピクチャーだから!と思って
楽しく見ていたんですが、
それでは説明がつかないレベルのことが起きてくる。
とくにラストですよねー螺旋階段に火薬撒いてドーン!
っていう設定はオモシロいんだけど、
偶然の連続に頼りすぎじゃん!ってい思わざるを得ない。
もっとやりようがあったんじゃないかなーゆえに残念。
ラストも車で逃げるところで、終わりなき任務が続いていく
という形が潔くていいんじゃないかなーと個人的に思います。
さくっと見るのがオススメですね。

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