2015年2月14日土曜日

フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ



映画館で予告編を見たときに
BeyonceのHauntedが爆音でかかって、
超テンション上がったので見てきました。
グラミー賞でBeckがベストアルバム賞を受賞した際に
カニエが茶々入れた気持ちがよく分かるくらい、
Beyonceの最新アルバムが大好きで、
昨年よく聞いた音楽の一つです。
肝心の映画はというとSMものとして見れば、
ハード面ではニンフォマニアックvo.1, vol.2には叶わないし、
主従構造という面では毛皮のヴィーナスの方がよくできてるので、
パンチは弱いかなと思います。
ただ、恋愛の延長線上にある主従関係を描いた作品
として見れば十分楽しかったです。
本作はアメリカと同日公開という珍しいパターン。
劇中で使われる音楽はThe Weeknd, Beyonceを筆頭に
Alternative R&Bともいうべき
官能的な音楽が随所に使われています。
その第一人者ともいうべきDrakeが突如、
Short movieとNew albumを発表。
彼の曲は劇中で使われていなくて、
タイトルが「If You're Reading This It's too late」
っていうんだから勘ぐっちゃうよね〜
ComplexにはFifty Shades of Drakeなる、
本作のteaserと彼のmovieをMashupしたものも
公開されていました→リンク
お話としてはアナという大学生が
友人の代わりに青年実業家のグレイにインタビューしたことを
きっかけに恋が始まるものの、
完璧に見える彼が嗜好するのはSMプレイで…という話。
オープニングでグレイのイコライザーばりの几帳面さが
ありありと分かるシーンでグッと心掴まれます。
グレイ、アナともに相思相愛の中で
グレイが積極的にアプローチし、彼女のバイトする金物屋へ。
ロープ、結束バンド等を購入して、
アナに作業着の購入を勧められたときに
「いらない、服は脱ぐから」って真顔で答える。
このシーンのくだらない感じが好きでしたねー
お互いを意識し始めてうまくいくかと思いきや、
グレイが距離を取るようになる。
本作の見所は2人の関係性の変化が最大の見所です。
まるでシーソーの如く、お互いがHit & Awayを繰り返し、
それさえもが「焦らしプレイ」のように見える。
さらに、その関係性を印象づけるのが契約書の存在。
グレイは恋愛はしない主義で、あくまで体の関係のみ。
だから契約書にサインしてや!というロジック。
その契約書内にはdominant/submissiveの
こと細かいプレイの内容が記載されていて、
それについてアナが会議室で交渉するのが、
アホな感じで好きです。
そもそも恋愛や結婚をメタファーとして
契約に例えるのは分かるけれど、
会社同士が結ぶような契約を好きな女の子と結ぶ
という狂った設定も見所だと思います。
(グレイが真顔なところもポイント)
プレイルームでLet's Playのときにかかるのは
いずれもBeyonceの曲。
前述したHauntedのBridge部分のリリックと
唇にフォーカスした描写が印象的でした。
(ナインハーフオマージュの氷プレイもありました)
あとは何といってもアナ役のダコタ・ジョンソン、
彼女の遠慮のない脱ぎっぷりにはマキシマムリスペクト!
あか抜けない感じから、グレイとの関係が深まるにつれて、
だんだん艶やかに色っぽくなる変化を
カラダはって見事に演じきっていました。
契約うんぬんの戯言を繰り返すグレイに、
耐えきれなくなったアナが要求するのが
罰としての一番ハードなプレイ!ってことで、
ベルトによる鞭打ちが始まるんだけど、
ニンフォマニアックばりにカウントさせるのがオモシロい。
けれど、「ぺちっ」みたいなヌルい罰なので、
ニンフォマニアックの馬用の鞭でのプレイを見てる
こちらとしては、「もっとハードにやらんかい!」
という下衆な気持ちが芽生えてしまいました。
愛のあるdominantには従えるけど、
愛が無いのはダメ!という形の終わり方なんですが、
エレベーターを使ったフリが効いてて、
なおかつキレのいいエンディングには好感大。
エンドロールのThe Weekndの曲の入り方も
映画の余韻にぴったりで最高最高でした!
景気がいいfuckを見たい方は是非劇場で。
(ボカシありまくりだけどね!)

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