2015年3月25日水曜日

劇場版プロレスキャノンボール2014



友人に誘われて見てきました。
僕は中学〜高校の頃までワールドプロレスリングを
録画し欠かさず見ていた隠れプロレスファンでした。
ここ最近KAMINOGEやプチ鹿島さんのおかげで、
再び熱を取り戻しつつあったんですが、
時間も限られている中であんまりチェックできておらず…
という状態で見たので、めちゃくちゃ刺さった!
本家のテレクラキャノンボールと比べると、
画面のインパクトには欠ける分、見劣りするかもしれません。
しかし、本作ではプロレスが極めて優れた
エンターティメント、スポーツであることを鮮やかに描き、
なおかつプロレスとは何なのか?という
本質的な問いに対する回答にもなっています。
とにかく喜怒哀楽全部乗せで最高最高!

DDTというプロレス団体のメンバーが参加者で、
加えて鈴木みのるや葛西純も参戦。
テレクラ〜はナンパしてハメ撮りし、
その内容に基づきポイント加算というスタイル。
一方の本作は旅をしながら道中で
プロレスの試合を行いポイントを稼ぎ、
勝敗を争うという話です。
いきなり街中の人とプロレスの試合をする訳にもいかないので、
各々のコネを生かして現役プロレスラーは勿論のこと、
元プロレスラー、女子プロレスラー、学生プロレスラーなど、
様々な人とDDTの面々が試合をそこかしこで繰り広げる。
公園とか人の家で試合するのを見てるだけでオモシロいし、
ギミックに溢れた新日本プロレスへの道場破りとか、
ゴージャス松野のケイオスさが笑えました。
2ステージ制に別れていて、
1stステージのプレビューを皆で行うのが前半。
ここでポイントになるのがガンバレプロレスチーム。
ガンバレプロレスはDDTの派生団体。
何とか名を挙げたい彼らは様々な手法を使って、
ポイントを稼ぎだし1stステージの1位に躍り出る。
しかし、他のチームから「仕切りが甘い」とか
「プロとして見せれるもの出せや!」と怒られてしまう。
ここにプロレスの本質が描かれてると思うんです。
総合格闘技真っ盛りの時代に、
プロレスを見ていた人が野暮と感じていた
「ガチじゃないじゃん」という正論。
でも果たしてガチであれば、それだけでオモシロいのか?
スポーツとエンターテイメントの狭間にあるプロレス。
その魅力が炸裂しまくりなのが後半です。
様々な形でプロレスが地元に根付いているんだなぁと
感慨深く見たし、ゴールが地元志向型の草分け的な
みちのくプロレスの道場っていうのも納得。
なんといってもガンバレプロレスの大家選手。
彼のために用意された映画と言っても過言ではないくらい、
人間味に溢れる姿は本当に最高だったなぁ。
前半〜中盤にかけては根性ない口だけの人間で、
そのどうしようもない様子を見て笑っていたんですが、
これらがフリになって後半のエモい展開へと繋がっていく。
(全裸でのビンタしばき合いは必見!)
HIPHOPでいうところのブロックパーティーで、
不器用な彼が自分なりのスタイルで残す成果に
号泣メーン!でした。でも、やるんだよ!
世界観に入りにくいかもだけど、
前情報無しで見てプロレスの魅力を体感して欲しいです!

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