2015年3月16日月曜日

ブルックリンの恋人たち



アメリカ映画の中でブルックリンがホットだということを、

長谷川町蔵氏×山崎まどか氏のトークショーで
話されている のを聞き見てきました。
(と思っていたけど、原題はSong One)
主演がアン・ハサウェイで、
Producerがジョナサン・デミなので
大好きなレイチェルの結婚を思い出したり。
内容的にはビフォアサンライズに近いかな?
ただ、もっとビターな味わいで好印象でした。
アン・ハサウェイ演じるフラニーは、
モロッコで研究してPhDを取得しようとしている学者。
彼女の弟が交通事故で意識不明の重体に。
何とか弟の目を覚まさせようと、
弟の住むブルックリンの街の音を集めて聞かせたりする。
さらに弟が大ファンのシンガーソングライターと出会い、
彼とフラニーが恋に落ちていく話。
冒頭、弟がNYの地下鉄で歌っているシーンから始まり、
帰り道に交通事故に遭ってしまう。
モロッコで研究してるフラニーはNYの病院へ駆けつける。
ビビったのはモロッコで実際にロケしてるところ。
お金かけてロケしてるから後半に活きてくると思いきや、
そこまで明確な伏線でもなくて。
ただ冒頭でこのシーンが挟まれることで
物語の説得力がグッと増してるし、
現地で暮らすアン・ハサウェイの美しさたるや!
弟は大学を辞めてミュージシャンを目指していた訳ですが、
前述したとおりジェームズという歌手の大ファン。
弟の作った曲をフラニーがジェームズに渡すことで
2人は出会い、徐々に距離を縮めていきます。
フラニーが居ても立ってもいられず、
弟の荷物を探し始めると自作のCDと日記が出てくる。
この2つが物語を動かすポイントになっています。
CDは見つけて聞くところが印象的ですよね。
本作を見て感慨深いなと思ったのは、
CDプレイヤーに入れて音楽を再生することが、
アナログな行動に見えるということ。
しかも、曲の冒頭に弟からのメッセージが入っていて、
彼女は再生を一旦止めるんですが、
これがきっちり伏線になっていました。
ただ、このシーンはもっと後半に持ってきて、
エモさ全開で見せた方がよかったかなーとは思います。
(そして、父になるのカメラ演出のように)
一方で日記がこれまたkawaiiんですよねー
おそらくモレスキンだとは思うんですが、
歌詞や彼の住むブルックリンでの思い出が
絵も交えて描かれている。
この内容に沿ってフラニーは
弟の幻影を追いかけるかの如く、
ブルックリンの街を徘徊していきます。
それと同時にジェームズと仲良くなり、
一緒に街を徘徊しながら街の音を集めていく。
特に好きだったのがビンテージ楽器を集めるシーン。
ここはまさにビフォア・サンライズ。
ただ関係はもっと大人で探り合う感じ。
それぞれが失ったものを埋め合うかのように惹かれていき、
付かず離れずだな〜と思いきや、
いきなり濃厚なFuckが始まってビックリ!
そこも大人の恋愛な訳です。
けれど必要以上の深入りは決してしない。
ビタ〜やないの〜って感じでした。
あと広い意味で音楽映画になると思うんですが、
決定的な歌がないのはウィークポイントかなと。
好みの問題はあると思うけれど、
ジェームズの歌にグッとくることは無かった…
唯一良いなーと思ったのはレコードかけながら、
アン・ハサウェイが歌うシーン。
AmericaのI need youっていう曲です)
ラストのご都合主義な結末に少しがっかりしましたが、
そのあとの甘酸演出でそれぞれが
日常に戻っていくシーンが最高だったのでAll OK!!
邦題で敬遠してる方も是非どうぞ。

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