2015年5月17日日曜日

群盗



帰省した際の映画飲みで話題に出たので見てきました。
韓国の時代劇もの見るのは初めてで少し不安でしたが、
超明快な勧善懲悪ものでめちゃ楽しかったです!
監督はユン・ジュンビンという人で、
悪いやつらの脚本を担当した人。
本作も悪いやつら同様、主演がハ・ジョンウなので、
このタッグは最強と言えるでしょう。
韓国版ジャンゴといっても差し支えなくて、
韓国映画は一体どこまでいくんだ!と興奮してました。
舞台は1800年代の朝鮮で官僚や一部の富豪が、
富を独占し民衆が苦しんでいる。
そんな状況を打破し民に富を取り戻すため、
義賊が富の再配分の機能を担っている。
ハ・ジョンウは屠畜人として働いているんですが、
ある金持ちに殺人をもちかけられる。
しかし、彼は実行できず、その失敗が原因で家族が皆殺しに。
自身も殺されそうになったところに、
義賊がやってきて彼も義賊の一員となり…という話。
冒頭からタイトルが出るまでに、
盗賊が官僚をボコボコにして、
食料を強奪するんですが、
メインキャラの立ち位置、特性や
時代背景の説明としてうまく機能しつつ、
それがかっこいいんだから言うことなし。
特に荒野の中を義賊が馬で走り抜けるシーンからの、
タイトルどーん!この時点で最高最高!
前半はハ・ジョンウが盗賊への仲間入りするまでと、
敵となる富豪の後継問題を描いていきます。
敵の中でも宿敵となるのがカン・ドンウォン。
鬼神のごとき強さを持ち容姿も淡麗。
しかし彼は妾子で弟が生まれたことにより、
父親の後を継げないというコンプレックスを抱えている。
ハ・ジョンウの家族が殺されたことから
2人の因縁がスタートしていきます。
とにかく、どのシーンもアクションのキレがハンパじゃなく、
これだけで映画館で見て良かったなと思います。
戦闘シーンに入る前のフリが好きで、
特に雪山で死んだフリしてからの襲撃は、
ハ・ジョンウのスキンヘッドおよび
横並びのショットがもうたまらん…!
悪いやつらのときも使ってたショットで、
分かってんな〜と興奮しまくりでした。
襲撃自体のギミックの部分もオモシロくて、
これなら勝てそう〜というリアリティが良かったです。
私怨を持ち込むなよ!のフリが、
二段仕掛けなのが上手いし、
カン・ドンウォンの殺陣が美しかったなぁ。
襲撃された官僚&富豪タッグは、
報復として盗賊の村へ攻撃を仕掛けます。
ここがねー本当に胸が痛くなるくらいの陰惨さ。。
久々に地獄絵図見たなーと思いました。
このシーンが辛いがゆえに、
ラストのカタルシスへと繋がっていく訳ですが…
あと全体的に音楽がエモーショナルで、
西部劇を思わせる感じが好きでしたね。
ラストのハ・ジョンウvsカン・ドンウォンは、
ハ・ジョンウの殴り込みでフォー!!となり、
竹やぶのバトルで息を呑み…
動と静のバランスが素晴らしかったと思います!
ハ・ジョンウを戦闘に馬を走らせ、
あらたな群盗が産まれて改めてタイトルどーん!
完全にサムアップ!
ここに書いたことはどうでもいいので、
とにかく見て欲しい!

0 件のコメント: