2015年5月19日火曜日

シグナル



セッションを見たときに予告編をみて、
これは好きなヤツ!と思い見てきました。
予告編ではクロニクルっぽいなーと思ってましたが、
似て非なるもので、予想以上に重厚で驚きました。
内容はB級と言っても差し支えないSFなんだけど、
貫禄のあるショットのつるべ打ちで、
今までに見たことのないタイプの作品でした。
近年のアメコミの重厚さとはまた異なるものというか…
クロニクル meets インタステラーって感じかな?
ネタバレするとツマンナイ映画ので、
これから見る人は読むのやめて下さいね。

主人公は足の病気を抱える大学生。
彼女がカルフォルニアへ引っ越すのを手伝うため、
車でカルフォルニアへ向かってる途中に
自分たちのPCをハッキングしてきた、
ハッカーを訪問することに。
そこはただの廃屋で何もないと思っていたら、
突如意識を失ってしまい…という話。
前半はロードムービーの様相を呈していて、
アメリカの雄大な自然のショットが
かなり使われています。濃厚に漂うアメリカの香り。
主人公は足が悪いことがコンプレックスで、
それを象徴する冒頭のマラソン大会のシーンは
劇中で何度も印象的に使われていました。
内容はB級SFなのにモチーフ描写が多いのも、
本作の特徴と言えるかもしれません。
山小屋で事態が一気に転換するんですが、
ここは死霊のはらわた+ファウンドフッテージ形式で、
お約束通りでよかったと思います。
謎の組織に拉致られてからは
精神病院に入院したような感じで、
静かに狂っていく様子を
精緻な画面で丁寧に描いていきます。
そして謎の組織のボスが
ローレンス・フィッシュバーンなんだから、
必然的にグッときちゃう訳です。何かあるなと。
(マトリックスのモーフィアスね)
あとビックリしたのが、
ファウンドフッテージを当人に見せて、
「ほらここにいるだろ…?」という演出。
急に安くなるなーと思ってたら、
それもフリなんですな〜
後半は施設からの逃走になるんですが、
ここからが本作の見所といっていいでしょう。
はじめヒッチハイクで逃亡するんですが、
乗せてもらうおばさんのキ○ガイさが怖い。
そしてガソスタからトラックで逃亡するあたりは、
フレッシュだなーと思いました。
そして足が悪かった主人公が、
宇宙人にカスタムされた義足で、
めっちゃ早く走れる展開になるんですが、
この義足のガジェット性に萌えましたねー
なんとか逃げ出して、この組織のことを皆に伝えなくちゃ!
と街をescapeしようとしても、
道は断崖絶壁で閉ざされてるし、
ひたすら一本道やしで万事休す。
途中、別で逃走した主人公の友人に遭遇したところで、
物語の全貌が明らかになるんですが、
この時点では「あーありがち〜」と思ってました。
しかし、ラストにかけてのスローモーションを
多用しまくったバトルシーンを見ていると、
なんか思てたんと違う!とワクワクが高まります。
いかんせんフォトジェニックな瞬間が多い。
そして圧巻なのがエンディング。
時空を超えた先にある世界の提示にぶったまげたよ!
何かとフレッシュなのでSF好きな人はぜひ。

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