2015年5月3日日曜日

フォーカス



予告編でMark RonsonのFeel Right
Frank OceanのBad Religionがかかってて、
オモシロそーと思って調べたら監督が
ラブ・アゲインを産み出した
グレン・フィカーラ&ジョン・レクアということで
ソッコーで見てきました。
クライムものとしてFreshさがある訳ではないけれど、
僕は大好きな作品でございました。
後出しジャンケンスタイルやトリックとしてどやねん!
と思う人がいるかもですが、
映画全体から滲み出る圧倒的な多幸感といいますか。
見終わった後ニヤニヤしちゃうのは間違いない!
ウィル・スミス演じるニッキーは詐欺、スリのプロ。
そんな彼を騙そうとして現れるのが、
マーゴット・ロビー演じるジェス。
余裕で見抜いたニッキーとジェスが
彼の主催する犯罪集団で働き始め、
2人は惹かれ合うものの…という話。
前作のラブ・アゲインと同様に
本作もとにかく音楽がマジで最高最高!!
オリジナル曲としてははじまりのうたが抜群ですが、
DJ的な選曲の妙で考えると本作は今年ぶっちぎりNo.1
大ネタ使いじゃないというのがシビれるし、
前述した多幸感は音楽による影響が一番大きいと思います。
音楽を生かした演出もオモシロくて、
Rolling StonesのSympathy For The Devil使いの
アホな展開は笑っちゃいました。
前半は騙すことの手口やシステムが披露されていく。
注意(focus)を逸らすことが大事だと。
ニッキーはチームで詐欺、スリをしていて、
チーム感の演出がどれも素晴らしい。
街中での集団スリのシーンは、
やってることは悪いことなんだけど、
音楽と編集のキレがよいことで、
スリ自体が踊っているかのように見えるのが好きでした。
あと、そのチームでの打ち上げシーンがあるんですが、
皆がめっちゃ楽しそうで良かったです。
そして、ここでニッキーのギャンブル癖が匂わされます。
次の日、ニッキーとジェスはフットボール観戦に行くんですが、
ふとしたきっかけで富豪とのギャンブルが始まる。
はじめは10ドルとかだったのに、どんどんインフレしていき、
チームで稼いだお金に手を付けてしまう。
前半のチーム描写が効いていて、胸が締め付けられるし、
ジェスまで巻き込まれることで観客も巻き込まれていく作り。
「はぁ?」というバカっぽいオチも好きでした。
一旦袂を分かつ2人ですが3年後に再会。
ニッキーはレーシングチームのオーナーからの依頼で
エンジンにまつわるイカサマの手伝いを、
一方のジェスはオーナーの恋人となっていたという展開。
ニッキーはジェスを捨てたことを後悔していて、
何とか彼女の気持ちを取り戻そうと画策し、
騙したお金とともに逃避行しようとするんですが、
オーナーにバレて捕まってしまいます。
この捕まるくだりがめちゃFlesh!
用心棒が監禁用の道具をファーマシーで
買うところから始まり、カッコいい音楽とともに、
美しい夜の街をドライブしてるかと思いきや、
ドーン!!っていうね〜
なんで買うところからやねん!
ってツッコミ入れたくなる最高のシーン。
捕まってからは騙し騙されが明らかになっていくんですが、
ドンデン返しからのドンデン返しなので、
見ててウォ!って思わず言ってしまいました。
ラストはBarbara Lewisの
Love Makes The World Go Around
という素晴らしいノーザンソウルがかかってサムアップ!
GWに映画行きたいと思っている方に超オススメ!

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