2015年8月31日月曜日

テッド2



前作をしっかり予習して万全の状態で見てきました。
前作は瞬間風速が最大に吹く場面はあるものの、
物語自体にはそれほど乗れなかったんですが、
本作は前よりも物語自体を楽しむことができました。
それに加えて声を上げて、
爆笑せざるを得ない場面もあって満足しました。
かなり前作からの続きの作りになっているので、
予習してから見た方が楽しめるかと思います。
テッドが彼女と結婚するものの、新婚生活がうまくいかない。
それを解決するため、子どもを設けようと
精子ドナーや養子縁組で頑張るものの、
テッドが人間ではないことが問題となり、
テッドが人権を失ってしまい…という話。
前作同様ディズニーばりの昔々的な語り口で
テッドの結婚式から映画は始まっていきます。
ここで前作のキャラ(フラッシュ・ゴードン含め)が
ババッと出てミラ・クニスとは離婚してることが分かる。
前作がマーク・ウォルバーグ演じるジョンの話だったのに対して、
本作は固い言い方をすれば、テッド自身の主権回復という内容。
割と真面目なテーマなのが好きな部分でした。
何をもって人間もしくは所有物と定義するのか?
めっちゃ哲学的な内容とも取ることができるというね〜
さらにアメリカの奴隷制度の歴史を踏まえると、
日本人が思う以上にヘビーなテーマでもあります。
ROOTSの有名なキンタ・クンテの場面を入れてきてましたしね。
(ケンドリック・ラマー意識してるのかな?)
ただテーマは真面目なものだけど、
8割以上ふざけ倒している、Fuck politically correct!!な
攻めの姿勢はアメリカの懐の深さを見ました!
個人的な瞬間風速最大の場面は2つあって、
1つ目はスペルマ地獄のシーン。
前作はシャンプーで擬態化したギャグで、
それも最高だったんだけど、
本作はさらにその先のリアルを提示。
容赦ないエゲツナさが最高でした。
2つ目が街中を走るランナーにリンゴを投げつけるシーン。
ドヤ顔で街中走ってんじゃねーよ!
という病的な天の邪鬼を抱える僕にとって、
忘れられない最高のシーンとなりました。
あとテッドを語る上で外せないのはweedとオマージュの数々。
前者のweedについては吸ってる場面も当然ですが、
本作では最高品質のweedを見て、
感動のあまり泣いてしまうという最高にバカなシーンが好きでした。
(そこで流れるジュラシックパークのテーマのバカバカしさよ…)
後者のオマージュについては、
アメリカンカルチャーのリテラシーが相当高くないと
難しい場面が多かったように思います。
町山さんが字幕監修だけど、セリフよりも映像のシーンが多いので、
なかなか前作のような日本カルチャーへの変換による
フォローは難しいのかなと思います。
肝心のお話の展開はご都合主義な展開が多く、
特段オモシロいといえるものではないと思います。
けれど最後にモーガンが弁護してという展開は、
前述した黒人の話を踏まえると意義深いように感じました。
深読みし過ぎかなとは思いますが…
くだらないギャグをスクリーンで是非楽しんで欲しいです!

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