2015年9月18日金曜日

冬の兵士―イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実


キャプテンアメリカの2作目の、
サブタイトルにもなった冬の兵士(Winter Soldier)
これはイラク帰還兵の公聴会の名前で、
本書はその公聴会でのスピーチをまとめたものです。
一部匿名のものもありますが、
9割以上が実名で所属した部隊まで明らかにし、
イラク戦争でどういった経験をしたのか語られています。
同年代から年下までと、
若い世代の話が多いことが特徴的で、
そのどれもがあまりに凄惨過ぎて辛くなるし、
「マジかよ!」と思わざるを得ないことも
ナマナマしく語られています。
それは現地での話も当然のことながら、
戦争から帰還してからもPTSDや、
十分な医療が提供されないという、
何重にも渡って地獄が続いていく現実。
この辺りはアメリカン・スナイパーでも描かれていたこと。
特に1章目の交戦規則のくだりは、
昨今の安保法案においても共通する点があります。
各隊員の武力行使は上官の管理下のもとに行われる
という政府見解がありますが、果たしてどうなるのでしょう。
集団的自衛権だけが問題なのではなく、
関連法案に含まれる様々な要件が「ヤバめ」ってことを、
こちらのpodcastで知りましたので、
興味ある方はどうぞ→リンク
脱線しましたが近々の戦争体験として、
興味深い1冊でございました。

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