2015年10月31日土曜日

ピッチ・パーフェクト2



時間が合わず見るのが遅くなりましたが、
1作目を見たので当然2作目もということで見てきました。
この1つ前に見たマジック・マイクXXL
似たような話だなーと思いつつ、
本作は1作目に比べると物足りなかった印象です。
個別に好きなシーンはあるし、
またアイツらにスクリーンで会えるという喜びはありました。
ただ、そこに依存し過ぎというか、
キャラクターと前作での遺産の食いつぶしで、
肝心のストーリーがイマイチな感じでした。
主人公は前作同様、アナ・ケンドリック演じるベッカ。
前作から3年が経過しており、
ベラーズのメンバーは今年で卒業という設定。
その間に大学選手権3連覇を果たし、
リンカーンセンターで大統領を前にパフォーマンスするんですが、
そこでファットエイミーの粗相により、
ベラーズ解散の危機に陥りつつ、
何とか参加できるようになった世界大会で
宿敵ドイツとの戦いに挑むというお話です。
UNIVERSALのロゴが登場するときの音楽が
アカペラというニクい演出は前作同様で
テンションは高まります。
そこから前述した大統領を前にした
パフォーマンスが始まっていくんですが、
そこでの粗相の下品っぷりが最高で、
アメリカっぽいな〜と楽しかったし、
オバマのインサートされた顔に笑いました。
この事件をきっかけに新人オーディションに
参加できなくなるんですが、これがもったいないと思いました。
前作ではベッカがオーディションを受ける場面は
色んなギミックがあって楽しかったし、
本作の場合、ベッカが審査する側に回る訳で、
立場の違いを使ってオモシロいことできるのでは!?と。
オーディションはなくなるものの、
元ベラーズの母を持つエミリーが入部することになります。
彼女の存在がもたらしたもの、物作りと編集の関係性だと思います。
ベッカはアカペラで使う曲の構成や、
マッシュアップ、DJといった部分に特化しているのに対して、
エミリーは曲を作る才能がある。
ベッカが音楽スタジオにインターンで直面する壁と、
この2人の対比によって生まれる、
物作りと編集のアンサンブルがラストに炸裂するんだから、
それだけでも見る価値はあると思います。
(スヌープのクリスマスソングのくだりも最高!)
あとはくだらないシーンがてんこ盛りなんですが、
結束力高めるための合宿シーンが一番好きでしたね。
僕は一体何を見ているんだろうという。笑
とは言えキャンプファイヤーのくだりでは、
前作の象徴的なWhen I'm Goneを皆で歌うシーンで
グッときちゃいました。
しかし、どれもキャラクターありき、
前作で上手くいったことの焼き直しのように見えて、
フレッシュさに欠けるように思いました。
本作の魅力は各キャラクターありきなのは分かっているのですが、
その前に見たマジック・マイクXXLは
逃げずに挑んでいただけに余計に思ってしまいました。
Riff Offという歌のバトルはこのシリーズの
最大の見せ場で本作でも健在。
4チームでバトって最後は90's HIPHOP Jamで最高最高!
と思っていたら、唐突な形で終わってしまう。
見てたときは「テメェ出しゃばんじゃねーよ!」と
心底思っていましたが、今考えると僕のような
過去の音楽にすがりついてる人達に
冷や水をぶっかける意味があったのかもしれませんね(遠い目
メインはドイツとバトルする世界大会なんですが、
ドイツのキャラクターのステレオタイプっぷりは
清々しいし、大人数での統率が取れた
ハーモニーとダンスはとてもかっこ良かったです。
(マジックマイクに引き続き、ここでもAll I Do Is Win使い!!)
それに対するベアーズは
人種のるつぼ構成+女子ONLYで歌い上げる
BeyonceのRun The World(Girls)からの
オリジナルソングからのOB集結!というカオスな展開。笑
エンドロールのThe Voice展開も含めて、
アメリカ最高〜!と高らかに叫ぶ流れに、
現実との乖離を感じたりました。
サントラが映画のダイジェストになっていて、
素晴らしい仕上がりなので興味ある方は聞いてみてから
見に行くというのもいいかもしれません→リンク

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