2015年12月8日火曜日

紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす




Session22というラジオで知って読みました。
グレイを認めない黒白の二項対立に
物事が押し込まれていくのって、
気持ち悪くないですか?という点にとても共感しました。
ラジオの際にはオモシロおかしく
揚げ足を取っているだけかなーと思っていましたが、
それは大きな間違いで、異常なまでにロジカルに、
そして愚直に言葉と向き合った結果、
オモシロくなっちゃうんですよね。といった、
皮肉2億%の満タン状態。
目次見てるだけでニヤニヤしちゃうし、
近年加速度的に広まっている
単一的な物言いに立ち向かう1冊として、
本当に素晴らしい完成度だと思います。
屁理屈と片付けることは簡単だけど、
本著に対抗できる言葉の使い手はなかなかいないよ!

どこまでも自由であるべき言葉を紋切型で拘束する害毒は、
正しい・正しくないを超えて駆除すべきだと思っている。
つまり、あらゆる「こうでなければならない」から、
言葉は颯爽と逃れていかなければならないと思う。

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